院長からのメッセージ
少子高齢化社会がますます進んでいる日本において、高齢者数が増えた結果、救急要請件数も右肩上がりに増え続けています。搬送を受け入れる急性期病院の多くは、新たな患者を受け入れるために早期退院を促進せざるを得ません。訪問診療や訪問看護が発達し、自宅で医療が受けられる選択肢も増えていますが、依然として医療必要度が高い、介護ができないといった理由で病院での療養が必要な方々がいらっしゃいます。療養病院である当院の使命はこうした患者様が安心して医療を受け、生活できる場を提供することだと考えています。
当院では、療養病院という立場ながら比較的重症度の高い方々を受け入れることを特徴としており、我々の中心的役割は以下のような患者様に適切な医療と生活の場を提供することだと考えています。
- ●人工呼吸器、透析、ドレーンなどのデバイスの管理が必要な方、その他他院で受け入れが難しい特殊な管理が必要な方
- ●人工呼吸器離脱や離床を目指したリハビリ、褥瘡のケア、長期間の抗生剤投与など、長期的な医療介入が必要な方
- ●がんの終末期などで在宅診療では診ることが難しい状態の方
こうした患者様を可能な限り早期に受け入れることによって、急性期病院の入院病棟の確保に後方支援病院として貢献できればと考えております。近隣地域にお住いの方々はもちろんのこと、ご希望いただける限りは地域を選ばず受け入れていきます。
当院が患者様への質の高いサービスを提供する上で、大事にしていることは3つあります。
- ●患者様がより良い状態に近づくために必要な医療を科学的根拠に基づいて真摯に提供し、患者様の生活の場として尊厳に最大限配慮したケアを提供する
- ●より良いサービスを届けるために、スタッフ自身が常に成長できる機会を設けると同時に、スタッフ自身の心身の健康を守りウェルビーイングを高める職場環境を構築する
- ●病院の組織体制自体も固定観念に囚われることなく、時代の流れや患者ニーズに合わせて柔軟に変化させ、進化し続ける
医療を取り巻く状況は日々大きく変化していますが、当院はこれらの信念を持ちながら、「自信をもって、自分の家族を入れたいと思える病院」を目指して、これからも全職種一丸となって変化に対応し、より一層質の高いケアを提供できるように日々精進してまいります。
医療法人財団 愛慈会 相和病院
院長 堤 健
略歴
2012年 3月 | 大阪市立大学(現大阪公立大学)卒 |
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2012年 4月 | 総合病院国保旭中央病院 初期研修 |
2014年 4月 | 総合病院国保旭中央病院 総合内科 |
2015年 4月 | 聖マリアンナ医科大学 救急医学 (聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院勤務) |
2024年 10月~ | 現職 |
資格、研修会等
- ● 日本内科学会 認定内科医
- ● 救急専門医
- ● 集中治療専門医
- ● 日本医師会 認定産業医
- ● 東京大学高度医療経営人材養成プログラム 修了